今年も「青少年読書感想文全国コンクール」の課題図書が発表されました。
しばらくの間、このブログでは課題図書全12冊を紹介していきます。併せてそれぞれの感想文の書き方一例をご紹介します。
ところでお子さまは喜んで読書感想文に取り組まれますか……?
夏休みの宿題の定番、読書感想文。大人だって同じ道を歩んできたはずなのに、すっかり忘れて一行も書けない子どもにイライラ。
はっきり言って、子どもひとりで書き上げるのは至難の業です。親が付きっきりで指導しなければならないーー「親の宿題」と言われるゆえんでもあります。
ところが教えるにも、読書感想文は普通の作文よりも面倒で難しいものです。
なぜなら、
誰に読まれるか意識しながら、
作品の主題を読み取り、
自分に引き寄せて、
自分の言葉でまとめなければならない
からです。
ひとつでも相当難しいのに、これらのハードルを全てひょいひょいっと乗り越えていかねばならないのです。
読書感想文を仕上げるポイントは次の3つです。
「比較」ーー主人公と自分との比較 時代の比較 状況の比較
「調査」ーー調べてみた おうちの人に聞いてみた 経験した 観察してみた
「成長」ーー学んだ 新しい視点が生まれた これまでの思考に変化が生じた
この3つを取り込んで全体の型を作るとすれば
・知らなかった→ 本を読んで知った→ 学んだ
・本を読んだ→ 体験してみた・聞いてみた・調べてみた→ 学んだ
・体験した・聞いた→ 本を読んだ→ 同意した・学んだ
・本を選んだきっかけ→ 実際読んだ→ 学んだ
・登場人物と自分を比較した→ 分かった
あとは肉付けしていけば完成です。
……とはいえやっぱり大変。
作文教室なのにこんなネガティブな話ばかりしていてはいけませんね。
ほんの少しだけ明るい話をします。
読書感想文を機会だと捉えて有効活用しようという発想です。
感想文は感動と成長の押し付けだとか言われますが、その感動を読み取れず、表現できないことのほうが不安ではありませんか。
「書くこと」と「読むこと」は表裏一体。
丁寧に本を読み考える経験を通して、ふだんの読書の質を向上させる。自身の思いをきちんと文章にする。
読書感想文の宿題の目的をここに据えるのです。
もう少し明るい話をします。
よろしければ、その機会をフォリウムにお任せくださいませんか。
いかにも大人が書いたような、作りモノの作文にはしません。お子さまがみずから感想文を完成させるよう、サポートします。
お子さまの声を大事にしたいため、完全マンツーマンです。
詳細が決まりましたら、このブログにて告知いたします。
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